生きてはいない、ただ死んでないだけ

ただ「死んでない」だけの誰得なブログ

笑顔2

それまでの仮面ライダーはエピソード毎に新たな怪人が出てきて、怪人を倒して終わるという戦闘がメインとなる構成であった。

 

しかし、この「仮面ライダークウガ」ではドラマのような構成になっていて、これは今のライダーシリーズの構成にも繋がっている。

 

主人公である雄介が「クウガ」として強くなっていく姿、周りとの関わりを通じての心境の変化、クウガとして戦う雄介を支える人たちの苦悩など...

戦闘シーン以外の人間模様や心情描写も多く描かれている。

 

その為、基本は ”2話構成” というスタイルでエピソードによっては怪人との戦闘がほとんどない場合もあったりするが、どれもクウガの物語には欠かせないエピソードであり、戦闘シーンも少なすぎるという事もない。

 

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沢渡桜子役の村田和美さん。当時、小学生ながら「この世にこんな美人が存在するのか!」と衝撃が走った。

 

 

それ以上に大きな革新となったのは、その「変身シーン」だ。

 

 

 悪の組織はいつも突如として、この世に現れる。

怪人たちはその強大な力を振りかざし、人々を恐怖と混乱に陥れ、時に大切な人の命まで無慈悲に奪い去る…

 

そんな強大な力に立ち向かうため、仮面ライダーは「変身」して怪人たちと戦う。

 

この変身シーンは主人公がポーズを決めると演出の映像が入り、その姿がライダーに変わっているというもので、その映像は同じ物が使い回されるのが普通だった。

 

ただ、これは製作の都合を考慮するとやはり仕方のない事であり、ある意味で特撮に付きまとう一種の「宿命」でもあった。

 

ところが、仮面ライダーの歴史はこの「クウガ」の誕生とCG技術の進歩によって、その「宿命」から遂に解放される事となる...