第8話はペットにまつわる話。
話は国仲涼子さん演じるマンションの隣人・みちるが「急性虫垂炎」で緊急入院することから始まる…
手術が必要になったため急遽入院になったみちるは、桑野さんの部下である英治(塚本高史)に愛犬・ケンちゃんを預けることに。
「そんな ”鼻息の荒い妙な生き物” は事務所に入れるわけにはいかんだろ」
”犬嫌い” の桑野さんはそう言って、事務所にケンちゃんを連れて行こうとする英治をそのまま家に帰してしまう。
ところが、しばらくしてその英治も諸事情により預かる事が出来なくなり、早坂先生と一緒に桑野さんにケンちゃんの面倒をお願いしに行くことに…
「他人が家に入ると空気が淀む」
「仕事がどんなに忙しくても家の中が散らかってると、もうどうしても我慢できない」
「人にはね、それぞれ ”聖域” というものが必要なんです」
その ”美意識の高さ” から、これまでに幾度と部屋へのこだわりを話していた桑野さん。
そんな人間ですら入ることを禁じられた ”聖域” に、ましてや犬が入れようはずもなく、英治とケンちゃんはあえなく門前払いされてしまう...
「二度とあたしのところに診察に来ないでください。」
早坂先生にそう言われて動揺したのか、一度は断ったものの迷った末に桑野さんはケンちゃんを預かることにする。
こうして「犬嫌いで美意識の高い偏屈男」と「鼻息の荒い妙な生き物」の共同生活がスタートする…
最初こそ「鼻息がうるさくて寝不足」になったり不満を言っていた桑野さんだったが、一緒に生活していくにつれて少しずつケンちゃんに心を開いていく…
そんな桑野さんの ”人に対してどこか素直になれない” ところは、見ている私たちでもどこか身に覚えがあるんじゃないだろうか。
また続編となる「まだ結婚できない男」でも、このケンちゃんとの関わりが伏線になっているシーンが多く、知っておくと続編をさらに楽しむ事が出来るので、そういった意味でもぜひ注目してほしいエピソードである。
最終的には無事退院したみちるの元にケンちゃんは戻り、またいつもの一人の生活に戻る桑野さんだが、”自分を待っていてくれる存在” のありがたみに触れてしまった独身男の横顔はどこか切ない…
最後に自分に言い聞かせるように呟く桑野さんの一言が、そのすべてを物語っている。
”偏屈じゃなくてもどこか素直になれない” 人はコチラからどうぞ→犬がキライで悪いか!!