生きてはいない、ただ死んでないだけ

ただ「死んでない」だけの誰得なブログ

単純

今日、初めて一人旅というものをしてみた。

 

旅といっても同じ都道府県内で少し遠出したくらいなので、外には出ていない。

 

元々一人旅をしてみたいという気持ちはあったけど、いざ休みができても何かとめんどくさがる性格が災いして、中々実行できなかった。

 

コロナで一人でも周りの人目が気にならなくなってきたっていうのもあるかもしれない。

 

不要不急の外出は…っていう意見もあるけど、色んな業界が苦しんでいる中で自分も社会のために何か貢献した方がいいのではという思いもあって、微力ながら社会にお金を還元することに。

 

チェックインの予定より少し早く宿に着き部屋で少しゆっくりした後、早めの温泉に入った。

 

生憎の天気だったから夕日は拝めなかったけど、太平洋を一望しながらの露天風呂は格別だった。

 

夕食の予定時刻になり会場に向かうと、豪華な料理が待っていた。

 

 

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新鮮なお造りは身が締まっていて、地元のお肉は柔らかいし、おひつの白飯は噛めば噛むほどに甘い。

 

 

そう言えばこんなにちゃんとした “食事” をしたのは、いつ以来だっけ。

 

 

いつも朝食を受け付けず、昼のサンドイッチ1個で済んでいた胃袋がまるで嘘みたいにどんどん食事を取り込んでいく。

 

 

これが温泉の効能なのか、一人旅っていう雰囲気のせいなのか分からないんだけど、

 

 

今こうして「美味しいものをお腹一杯に食べれる」っていうことがなんだか無性に幸せに感じて、

 

 

今まで色んなことを勝手に難しく考えてた自分がバカらしくなって、とにかく無我夢中で食べてた。

 

 

夢や目標を持たないといけないとか

何かで成功しないといけないとか

仕事で昇進しないといけないとか

お金持ちにならないといけないとか

結婚して子孫を残さないといけないとか

 

 

人にとってそうゆうことって本当は二の次なのであって、きっと本質は単純でシンプルだ。

 

 

「人は美味しいものを食べるだけで幸せになれる」

 

 

確かに単純過ぎるって思うかもしれないけど、

 

 

働き方や生き方やこれからの社会や経済も不透明になっていく中で、これ以上複雑に考える必要があるだろうか。

 

 

人間はただでさえ他の動物と違って複雑で面倒だ。

 

 

神様に「知恵」という恩恵を授かった反面、人間特有の「苦脳」も生み出してしまった。

 

人間関係の悩み、

満たされない承認欲求、

押し付けられる世間体や価値観

 

それらはある意味「知恵」授かった副作用でもある。

 

 

普通に生きて、普通に死のうとすることも人間にとってはなぜか大変だ。

 

だから神様は「美味しいものを食べるだけで幸せになれる」っていう単純な機能も人間に与えてくれた。

 

 

自分がこの後どんな風に生きて、いつ、どこで、どんな風に死ぬかは分からんけど、

 

コロナが落ち着いたら、死ぬまでに日本中の美味いものを食べ尽くしてみたい。

 

 

人間、単純でいいじゃないか。