今回はこちらの本を読んでみました。
- 「1日30分」を続けなさい!~人生勝利の勉強法55~
著:古市幸雄 マガジンハウス
もはや三日坊主がステータスとなっている私にぴったりのタイトルで手に取ってしまった一冊です。(笑)
本書において古市さんははじめに、現代のようにいつ会社をクビになるか分からない時世においては、いつでも転職または独立して生き抜いていくためにも勉強することが大事だと述べた上で、ほとんど勉強をせず会社勤めをしているだけのビジネスパーソンに対して警鐘をならしています。
私もそうなのですが、これまでに英語や試験の勉強をしようと思ってもほとんど続かず、挫折することがかなりありました。
本書では、著者の観点や経験からこういった勉強が続かない原因が書かれており、またこういった事態を避けるには、勉強を続けるための習慣を作っていくことが大切だと言います。
それらの原因には、私もかなり思い当たるところがあり、読んでいて思わず「なるほど!」と納得する項目が多くありました。
例えば、皆さんも経験がありませんか?
勉強(または別の何か)を続けようとしたのはいいものの、いきなり1日何時間ものノルマを自分に課して、それを達成できなくなって挫折してしまうということが。
私は多々あります。(笑)
ここで著者は、まず「1日30分」でいいから毎日続けることから初めて、まずは勉強することを「習慣化」させることが継続するためのコツだと述べた上で、大きなノルマを短期間で達成するよりも、たとえ少ないノルマでも長期間で続けていくほうが大きな成果が得られるのだと話しています。
つまり、ホームランを狙うのではなく、コツコツとシングルヒットを積み重ねていく訳です!
確かに私も「1日30分」であれば、仕事が夜遅くになったとしても何とか時間を捻出できそうです。
本書では他にも、勉強を効率よく行うための勉強法、考え方、食事法といった豆知識や目標設定の仕方なども書かれており、勉強のみならず何かを続けようとする人にとっても役立つ内容が多くありました。
その中で著者が本書で提唱していた「勉強の成果の公式」なるものが個人的に面白いなと思いましたのでご紹介します。
- y=a×b×x^2+c
y: 勉強の成果、a : 教材・サービスの質、b : 集中力
x: 勉強時間、c : 過去の勉強の蓄積
つまり、この公式によると勉強の成果は勉強に費やした時間に大きく左右されるということなので、たとえ一流大学を出ていて知識cが高かったとしてもその後に勉強しなければ、三流大学を出てその後勉強した人のほうが勉強時間xが大きくなり、結果として勉強の成果yが大きく得られるということになります。
これは、三流大学を出た私にとっては、とてもうれしい公式です。(笑)
その反面、中には読者を律するように厳しく、挑発的な表現で書かれているところもあり、改めて大学時代に勉強するための貴重な時間を無駄に過ごしてきたことを悔い改めなければならないという気持ちにもさせられました。
本書を読んで、勉強をする上で忙しいからというのはただの言い訳にしかならず、大学を出てからのほうが勉強する必要があるのだと感じました。
これから、どれだけ仕事が忙しくても「1日30分」を続けて、勉強する習慣が自然に身につくように頑張りたいと思います。
最後に、個人的に心に重く突き刺さった言葉を本書から引用して今日のブログを締めたいと思います。
あえて動機づけのアドバイスをするならば、この質問をご自身にしてみてください。
「私はこのままで、自分に対してプライドが持てるのか?」と。
もしくは、自分を向上させる努力をせずに、このまま10年が過ぎた時の将来の姿を想像してみてください。