昔、自分が大好きだった番組で「笑う犬の冒険」っていうコント番組があって、その中に「生きる」っていうコントがある。
ネプチューンの原田さんと堀内さんの2人がテリー&ドリーというプロレスラーのキャラクターに扮して、歌いながら登場してくる。
何やら大きなため息をついているドリー(原田)。
「そんなため息なんてついて、どうしたのお兄ちゃん?」と弟のテリー(堀内)が尋ねると、「毎日が同じことの繰返しで、生きてる気がしないんだよ」とドリーがぼやく。
そんなドリーを元気づけようと、テリーが様々なイタズラをするというもの。
イタズラをされるドリーのリアクションが面白くて、リアルタイムで見ていた頃はテレビの前でゲラゲラ笑ってたっけ。
その頃は何も考えず面白がって見てたけど、大人になって振り返ってみると何気に深い内容だったんだなってふと考えることがある。
社会人になると毎日毎日が本当に同じことの繰り返しで、生きてる実感がしない。
最近は気が付くと「なぜ生きてるんだろう?」とか「今感じている苦しみやしんどさに意味があるんだろうか?」なんて考えてる事が多くなった。
自分でも一体何がつまらなくて、何に不満があるのかはよく分からない…
本当は「生きてることに意味なんてない」ってのはどこかで分かってて、
一方で「人生に何か意味を持たせたい」って思っている自分もいて、
でも「自分にしかできない事なんてない」って痛感して、自分はモブキャラなんだって1人で勝手にヘコむっていう…
この無限ループ過ぎて、たまに頭が狂いそうになる時がある。
「生きてるってな~んだろ?」
「生きてるってなぁ~に?」
そんな時、あの2人が歌っていたフレーズが頭に浮かんでくる。
ゴムパッチンを当てられたり、おでんを熱がったり、板の角にチョップして痛がったりと、テリーのイタズラで散々な目に合うドリー。
「テリー!!いきなり何するんだよ!!」
「お兄ちゃん!生きてるじゃん!」
「Oh~!!そうだったーーー!!」
結局、人って痛みとか苦しみとかそんな苦痛をたまに感じないと生きてる実感が得られないのかもしれない。
本当、人間って理不尽にできた生き物やな…
自分もそんな痛みや苦しみを冗談にして、笑い飛ばせるくらいの余裕が欲しい…
テリー&ドリーの仲直りする姿が脳裏に浮かぶ度にそう思う。
今日もちょい考えすぎた。
取りあえず笑う犬のDVDでも見て寝よっと。