筆者は、新型コロナウイルスの標的となるのは「免疫弱者」であると述べている。
この「免疫弱者」とは、いわゆる免疫力が低下した人たちのことであるが、免疫力が低下する理由や要因には様々なものがある。
高齢者の場合は、高齢になると免疫細胞の減少や機能低下があるため、感染症にかかるリスクは若い人たちに比べて高くなる。
また、高齢でなくても抗がん剤治療などを受けている場合は、治療薬によってがん細胞と同時に免疫細胞も攻撃を受けるため免疫力が大きく低下するし、糖尿病の場合も、血糖値が上がることで免疫細胞の機能が低下し、血流が悪くなることで免疫反応が抑制されてしまう。
免疫力が低下するとウイルスが肺の奥まで侵入し、血管の細胞に感染し血液が凝固してしまうことで血栓が生じ、これが血管を詰まらせることで様々な症状を引き起こすのだという。
感染して回復した後も呼吸困難や胸痛、疲労、毛髪の抜け、記憶障害などの後遺症が残るという話を聞いたが、これもウイルスによって血流が悪くなり引き起こされたものだと考えると、納得がいくところがある。
今でもコロナウイルスは世界中で変異を繰り返し、変異株の「波」は次から次へと容赦なく襲いかかってくる。
では次の「波」に備えて、私たちはどう対処していくべきなのだろうか。